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対面
真っ暗な部屋の中心に蝋燭を置いたような薄暗い空間に無数の影がゆらゆらと動いている。まるで洞窟の中かのように様々な音が反響して、音のする方角の特定が出来ない。
耳元で声が響く。
「気持ちいいかぁ?」
「口では嫌がってても体は正直だぞ?おら、もっと啼けよ!」
僕を囲う人達が嗤う。
嗤う。
「─────さ、ん、たすけ…」
「………い、おい、大丈夫か!?」
「ぉい、おい!しっかりしろ!」
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