360人が本棚に入れています
本棚に追加
肩を大きく揺すられる感覚に目を開く。
「っかはっ…」
息が吸えない。
「おい、ちゃんと息しろ!大丈夫か?」
過呼吸になりかけていたが、落ち着くまで、赤髪のその人は背中に手を当て、体を支えていてくれた。
「あ…ありがとうございます」
赤髪の青年は背中から手を離し、腕を組んで溜息をついた。
「ったく…手間かけさすんじゃねえよ」
「ご、ごめんなさい…あの、…誰ですか?」
慌てて謝る少年に赤髪の青年はまた溜息をつく。
「それはこっちのセリフだ。てかお前ガキのくせになんであんなとこにいるんだよ。それともどっかの組にでも入ってんのか?だいたい…」
「祥吾、一回に多くの質問をし過ぎですよ。もっとゆっくり聴きましょう?貴方は体、大丈夫なのですか?」
最初のコメントを投稿しよう!