元の世界に帰ってきた僕

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元の世界に帰ってきた僕

シュンッ! 青梅さんが僕に謎のステッキを使用し、転送してくれた。 「つきました。今私達が立っておりますのは地球上に存在します日本という地でございます」 「こ、ここが日本?」 僕が立っているのは崩壊した世界。 あちこちの建物が崩れ、いろんな場所から絶えず悲鳴が聞こえてくる。 ……空が紫色だ。太陽が謎のスモークで遮られていて薄暗い。 それにツンと鼻を刺激する血の匂い。 「……宇宙人でございます」 「え?」 「侵略してきたのでございます、宇宙人が。それにより人間は彼らに捕食されたりおもちゃにされたり。なす術もなく殺されるだけなのです」 「宇宙人って……」 「あれでございます」 青梅さんは遠くの方に立っている人影を指さした。
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