ハル

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☆以下、ネタバレを含む解説☆ ネタバレOKな方は下へスクロール。 ■ハルにとっての“喰神(くいがみ)の烙印”■ 【死ニ至ル呪イ~望郷の想い出~】中盤で明らかになる、ハルの宿す呪いの正体。 「宿主の身近な人間に不幸を撒き散らし、死に至らしめる」という性質を持っており、ハルはこの性質を恐れ、人々に深く関わることを控えて距離を取っていました。  話中で「ならば何故リベリア公国に居ついちゃったの? ビアンカやウェーバー家を不幸にしたいの?」という矛盾が生まれていますが、その理由は物語後半で明かされるハルが旅をしていた目的のせいだったりします。  件の探し人を見つけたから――。  それがハルをリベリア公国から離れがたくさせ、また忌み嫌う呪いの烙印を継承して六百年以上もの年月に渡って宿し続けた理由になっています。 ■敏腕な弓使い■  物語の序盤でも語られていますが、ハルは元々弓使いです。近接攻撃よりも遠距離攻撃での立ち回りが得意。  話中では狙いをほぼつけずに急所を射貫く敏腕ぶりを披露しました。  使用しているのは威力重視の複合長弓がイメージですが、恐らく弓と名のつくものなら何でも使えるかと(年の功もあります)  弓を扱う理由は話中では語りませんでしたが、 「ヒトを殺した実感が湧きにくいし、“喰神(くいがみ)の烙印”用の餌を調達したと考えられる」 と、“弓で射って仕留め、これは狩りだと自分に言い聞かせている”なんていう理由付けが実はあります。 ■ネクロディア一族■ 【死ニ至ル呪イ~望郷の想い出~】の第十三節「叙事詩」で語られたハルのファミリーネームであり、“ハル・ネクロディア”が彼のフルネームとなっています。  “喰神(くいがみ)の烙印”を代々継承し、人々の目から隠していた里の長家系に生まれたのがハルであり、継承権優位の立場にいました。 (実際は父親が健在だったため、父親が第一継承権を持っていた)  余談として“ネクロディア”は「necro」の捩り。  死や傷付けることを意味合いとしています。
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