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☆以下、ネタバレを含む解説☆
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■ビアンカにとっての“喰神の烙印”■
【死ニ至ル呪イ~望郷の想い出~】の終盤でリベリア解放軍の謀反によって死の縁に立たされたビアンカは、ハルが自らの命と引き換えにして“喰神の烙印”を継承させるという手段で生き永らえることとなりました。
その後に紆余曲折を経て「ハルの生まれ変わりを探す」という目標を見出し旅に出ますが、続編である【片翼の鳥~出会いと別れの物語~】では間の期間である百余年の出来事を敢えて語っていません。
ただ、ビアンカはハルよりも“喰神の烙印”の性質を上手くセーブできているという説明だけあります。
それは、ビアンカが“喰神の烙印”を怖がっていないから、という理由なため。
幼い頃から「“呪いの烙印”は恐ろしいもの」と刷り込まれたハルと、何も知らないまま“呪いの烙印”を宿したビアンカとでは意識の違いが生まれています。
■“喰神の烙印”の餌■
身近な人の死に唐突に触れたことでビアンカの死生観意識が壊れ、「人々の正常な生活の営みに害を成す悪いヒトの死は惜しくない」という考えの元、彼女は“喰神の烙印”を餌付けしているという説明が話中にありました。
山賊や悪さをする海賊などの輩ならば、ビアンカにとっては殺めても良い対象となっています。
但し、第三幕で訪れたオヴェリア群島連邦共和国では無暗に魂喰いはしていません。こちらは同じ“呪い持ち”であるヒロが関わっているのですが、その辺りは追々話中で語っていきたいと思っています。
■ウェーバー一族■
ビアンカの生家であるウェーバー家は、リベリア公国の公王家から分家した家系です。なので代々で将軍の立場を担うほどの地位を得ています。
優位性は限り無く下位に等しいですが、ビアンカもリベリア公国の王位継承権を持っていました。
この家系の血のせいもあり、【死ニ至ル呪イ~望郷の想い出~】ではビアンカへカーナ騎士皇国輿入れの白羽の矢が立ったという経緯があります。
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