ヒューマノイド 仁

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 今日は学校が早く終わった。友達の誘いを断って私は早めに家に帰った。仁と買い物に行ってみたくて。 「仁ー! ただいま! 」 ドアを開けて直ぐに仁を呼ぶ。でも、いつものように、おかえりなさい、という返事は帰ってこない。 「じんー? 」 私が学校に行っている間、仁はずっと家にいるものだと思っていたが、本当はどこかに行っていたのだろうか。家の中を探してみても仁はいなかったのでお父さんにLINEで連絡してみる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『お父さん、仁が家にいないんだけど、どこにいるか知ってる?』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 直ぐに既読が付いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ん?日菜、もう帰ってきたのか?』 『うん。学校が早く終わったの。言ってなかったっけ?』 『そうか。悪い、知らなかった。さっき仁に買い物を頼んだから今はスーパーだな。もう少ししたら帰ってくるだろう。』 『了解。』 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 仁が居ないのはお父さんのせいだった。全く。まぁ少しの辛抱だ、と思った私は、どんだけ仁と出かけたいの、と自分でツッコミを入れてしまった。
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