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アンセルムはすごく厭らしい。
「ジンがね、可愛い顔をして私のを欲しがる姿をオカズに自慰をしているんだよ」
今、その話をするところではないだろう。折角の雰囲気が台無しだ。
「あー、あー、そんな話は聞きたかねぇ」
「えぇ、興味ないの? 私がどんなふうにするのかって」
「あのなぁ、いまからそれ以上にすげぇことをするんだろうが」
黙れとばかりに口づけをすると、嬉しそうにそれに応えるように舌を絡ませた。
そして、寝そべる仁のモノを咥えながら後ろを弄りだす。
「んんっ」
じゅるじゅると水音をたてながら吸われて、仁は声が出ないように自分の口元を手で押さえる。
「じぃん、こへ、おひゃえらいでお」
咥えたまま、もごもごと話すアンセルムに、仁はしゃべるなと彼を押さえつけるが、さらに奥へと咥えられて飛び跳ねるほど感じてしまう。
「うう、ん、ふぅ」
必死に声を押し殺すけれど、たまらず声をあげてしまう。
自分の声ではないような、甘く切ない声。恥ずかしくてたまらないのに、この気持ち良さには抗えず。
がっちりと起ちあがったモノからアンセルムの口が離れた。
「あっ」
思わずもらしてしまった声に、ハッとなって慌てて違うと口にする。
「べ、別に気持ち良かったとか思ってねぇし」
「私は何も言っていないよ、ジン」
ふふっと笑いながら唾液と蜜で濡れた仁のモノを指でぐりぐりと弄りだす。
「あぁッ」
それでなくとも感じやすくなっている箇所を指で弄られて、身体は正直に反応をしてしまう。
「そろそろ後ろも気持ちよくしてあげるね」
と、蜜で濡れた指で、後孔をほぐす。
「んぁ、へんな、感じだ」
そこは入れることに慣れていない。ゆえに、変な感じでむずむずとする。
「すぐになれるよ」
指が一本、また一本と増え、ある箇所にあたり身体が飛び跳ねる。
「あっ」
「うん。ここがジンの感じるところだね。そろそろ私のでついてあげる」
と指とは比べ物にならぬくらいの質量のものが入り込む。
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