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〈その時、彼が私の目をじっと見た。その透き通った瞳に、私は吸い込まれそうになる。彼の手が優しく私の髪を撫でる。すらっと伸びた綺麗な指。いつもより近い彼の吐息。私の胸は早鐘を打ったように、ドクンドクンと音を立ててる。やがて彼の手が私のあごにそっと添えられる。徐々に近付く彼の顔、そして唇。その唇は燃えるように赤い。私は思わず目を閉じる。これが初めての彼とのキス。ずっとずっと長い間、夢に見てた。私の腰に廻された彼の腕に力が入る・・・〉
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