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「とにかく、ブス言うな。ほら、綺麗なお姉さん、言ってご覧」
「夕美のくせに生意気言うな」
「言わないとこうだからね」
私は思い切り弟の鼻をつまむ。すると弟も反撃してきて、私のお尻を蹴飛ばした。
私はもう高校生だ。小学生の弟にムキにはならない。
何より私は可憐で、静かに恋愛小説を読むような女の子だ。体も貧弱で、小さな虫さん一匹殺せない、心の清らかな女の子だ。
「隙あり」
弟が今度は私の脛を蹴飛ばした。これは痛い。
「もう許さない」
私は弟に飛びかかる。
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