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第2節 閑話、若君と虎屏風
続いては若様のお話。
若様ってぇのはちょいと風変わりな男でしてね、その呼び名の通りお世継ぎ様にございます。
若様はお国を守る御要人のお家柄、わかりやすく言やぁお侍さんとでもいいましょうか。
そんな若君、頭もきれりゃ容姿も一級品。浮世離れの彼にはお堅い仕事はちょいと退屈が過ぎるってぇもんで、私の語り口も様相が変わるってもんでさぁ。
ささ、若君のちょいととんちの効いた小話で、小休憩と参りましょう。
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