赤いバラ

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 赤、赤、赤。  その世界は一面が赤で彩られていた。  咲いているのはバラである。  このバラの世界には人が立ち入ることは滅多にない。それは、古来より愛の試練として試しの場になっているそして、ここに来るまでに幾多の試練がありそれを乗り越えなければならない。  だが、その殆どが最終試練に敗れていく。その最終試練の内容は本当に互いを愛しているのか、というものである。  誰一人として入った者たちはいないのである。理由は、どうすれば互いを愛しているということを証明することが出来ないのである。  このバラの世界が求めている『愛』とは一体何だろうか。
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