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腐死丘壮の殺人
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幼い頃、父親の働いていた食肉工場に誰かが火を点けた。
以前から、生肉の血の臭いが『ぼくが人を殺して、被害者の肉を食べたんじゃないか』と殺人鬼呼ばわりしていた学校のクラスメイトに違いない。
両親と兄弟は、食肉工場の火災で焼け死に、ぼく自身も業火に焼かれた。救助が間に合わず、食肉工場もろとも消し炭になってしまった。
死を受け入れたが、ぼくは顔が大火傷で醜くなることを代償に、命を取りとめた。
ぼくは、人目を避けるため、誰もいないキャンプ場に身をやつして、ひっそりと生き延びることにしたが。あいつらが現れたのだ。ぼくの顔を見るや、醜い醜いと殴ったり蹴ったりの苛めが始まったのだ。
あげくの果てに、醜い顔にボロボロの袋を被せられ、ぼくはキャンプの近くにあった釣り堀に放り込まれてしまった。
みんなそれを面白がって、誰をぼくを助けようとしなかった。奇跡的に助かったぼくは、ここであることに気が付く。ぼくが生かされている理由はただ一つ。ぼくをこんな目に合わせた奴ら全員を、この手で皆殺しにしてやるためだ。
ぼくをこんな目に遭わせた連中を、ぼくは絶対に許せない......
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