腐死丘壮の殺人

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霧崎純子(きりさきじゅんこ) 曳田玲奈(ひきたれいな) 奥野真里(おくのまり) 端目純一(はじめじゅんいち) 中川真守(なかがわまもる) 木木日月(はやしあかり) 木夏田月月佳(えのきだともか) お前たちは全員、理不尽な暴力を受けたあとで釣り堀の中に沈んで貰う。特に木夏田。ぼくをいじめた集団の主犯格だと聞いている。学校には来ずに、命令を出すだけ出して、ぼくをこんな目に合わせたこの代償は大きいぞ。 全員、いじめたことなど記憶にございませんという都合のいい頭の持ち主だ。いい機会だな。忘れたなら、しっかりと思い出させてやるよ。  とは言ったものの、具体的にどうするか。  ぼくは人に顔を見られたくない。なにかで顔を隠して、見つかりにくい場所に身を潜めておく必要がある。被害者の候補たちは、助けを呼ぶだろうから、喉を潰して声を封じておかないとぼくの計画は失敗する。 入念にペンションの中を調べて、どのように動きながら、被害者たちを殺害するか、シミュレーションをしておかなくてはならないし、全員を抹殺するまでに、一週間はかかるだろう。ぼくの体力と、キャンプ場の地形から考えて、一日で殺害できる人数は、一人が限度だ。 ぼくは、ノートを閉じるとペンションの向かいの部屋に歩みを進めた。 ■
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