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1pied近くの身長差がある、小柄なシャーロットが僕を見上げる。
王者の風格の前に、僕は見下ろされている気分になる。
「何度浮気がバレて私に怒られたかしら?」
「ファウスト・マジェンタ王を暗殺したのは極東の毒薬かしら?」
「アニリンはどうして、牢獄で鉄仮面を被っているのかしら?」
矢継ぎ早な質問が、想定外に投げかけられて、僕は倒れ込みそうになる。
彼女はどこまで知っているのだ?
慌てて、ライヴァールが僕の体を支えた。
「殿下もお疲れの様です。
ティータイムにコピ・ルアクを淹れますよ、シャーロット妃もお好きでしょう?」
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