野良猫

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初めの頃はソファに寝かせてやっていたのだが、近頃は専らベッドだ。 男二人で寝るとなるとセミダブルは狭い。もとより俺は身体がでかい方だし。 とはいえゴローが潜り込んでくるのでこればかりはしょうがない。俺にゴローを追い出すという選択肢はない。 「んっ…く、…」 ボクサーパンツ越しに揉まれる手の感覚に体が震える。舐められまくった乳首は赤く腫れ上がっている。 「はあ…っ」 男と関係を持ったのはゴローが初めてだ。 何度目かに泊めた夜、ベッドに入ってきて擦り寄ってきたと思ったら、そのまま。嫌悪感はなかった。それからは来る度に抱かれている。 俺が翌日に仕事で朝早かったり、体調が良くない時はしないけど、それを抜きにしてもほぼ毎回だ。 単にゴロー自身がヤりたくなっただけなのか。それとも飯の礼のつもりでセックスを提供してくれているのか。そのあたりはよくわからん。 ただゴローはとんでもなくセックスが上手い。俺の体はこいつが開発したと言って間違いない。 「あ、ぁあっ!」 乳首を甘噛みされる。固くなった乳首をグミみたいに噛まれるのは凄くいい。 ゴローの手の中でチンコが跳ねたのがわかる。 「っん!んんぅ、んぁっ!」 それに気を良くしたのか手の力が強くなった。 カリ首だけを重点的に揉まれて擦られる。焦れったいような、ザラついた刺激が気持ちいいような。 先端から蕩けた染みが広がって、パンツを脱がされる頃には股はグチョグチョ。女のように糸を引いていた。 「うぁ…」 ゴローが俺の足を掴んでM字開脚させる。この体勢だけは何回やられても慣れん。羞恥感じるなって言う方が無理だろ。 「はっ、はう、あ゛ッッ!!」 乳首を舌で捏ねられながら、中に指を二本、一気に突っ込まれた。腰が跳ねて視界が一瞬スパークした。 「あ、あ、だ、いきなり、そんな、あ!待っ…!」 俺の戸惑った声などなんのその、指は中で曲げられ狭い中を無理やりにこじ開ける。固い指の節々が肉襞を色んな方向へ擦っていく。 「おっ!おぁッ!、んぉ゛ッ!」 ケツの中をスクリューするように掻き回されると俺自身も聞きたくない汚い喘ぎ声が漏れた。指はあっさり三本に増えた。 「ぁ、っ!!」 ある所をゴローの指が掠めた。こいつに抱かれるまで恐らく一生縁がなかったであろう部分。 ああ、あ、そこ、触って欲しい。 そう思っても指は器用にそこを避けて、少し掠める程度にしか触れてくれない。無意識に腰を揺らしても当たらない。逃げられる。 「ゴ、ゴロぉ…」 もどかしくてつい媚びた声が出てしまう。ゴローが伏せていた目をあげる。三白眼の瞳と目が合った。 それだけで奥がきゅうきゅう締まって、勝手に指を飲み込もうとする。ゴローの相変わらず無愛想な無表情が俺を見ている。 そうやって見つめられると、力が抜ける。
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