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オメガバースの世界
Omegaverse オメガバース
この設定については諸説あるので、本作品での決まり事を記します。
男女の区別だけではなく、第二の性別として、α、β、Ωの三種類が存在するという世界観。
男女ともに、容姿端麗で優秀なα、平凡なβ、華奢で虚弱なΩの三タイプがおり、上から順にヒエラルキーが存在している。
思春期を迎えたΩには三ヶ月に一度、一週間程度の発情期が訪れ、αやβを欲情させる強烈なフェロモンを発する。
程度の差はあるものの、理性を失うほど激しい情欲は、Ωの体を苦しめ、不当な差別をもたらす要因となっている。
Ωの多くは発情を抑制する薬を服用しているが、効き目には個人差があり、αやβ同様の社会的活躍は困難である。
なお、発情期にあるΩの項を、性行為中のαが『噛む』ことで、『番』になることができる。
番とは、一対一の特別な関係で、原則、死ぬまで続いていく。
Ωから解消することはできない。αから解消することは可能だが、同時に二人以上の番を持つことはできない。
通常、αの番を得たΩは、発情期の症状が劇的に軽減する。
なお、発情期のΩは、男性であっても妊娠出産が可能である。制度上も男性と結婚できる。Ω男性は産むことはできるが、産ませることはできない。
蛇足になるが、ジェンダーSF研究会のセンス・オブ・ジェンダー賞、2015年度の大賞受賞は『オメガバース現象 Omegaverse』となっている。
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