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「こんなに、お尻をびしょびしょにするなんて、ルカはエッチなコだなあ」
「やあっ、あぅ、ン」
「すごい垂れてる。ヌルヌルすべって、ほら」
「ひゃあ!」
硬い手のひらが、火照った双丘を撫でまわす。蕾から滴るΩの透明な蜜を、乱暴に拭われる。
二階堂は濡れた手のひらを口元に運び、ルカに見せつけるように赤い舌を伸ばした。
「や、だめっ! そんな、しないでぇ」
「どうして?」
ルカの制止を振り切って、二階堂は手のひらの蜜を舐めとっていく。
「ルカの味がする。すごく美味しい。これ、クセになるんだ……」
二階堂は手のひらを舐め終えると、直接、ルカの足の間に顔を埋めた。
大きく割り開かれた足のつけ根に、荒い息がかかる。先を尖らせた舌が、透明な蜜液に塗れた溝に触れる。
舌先が、窪んだ溝をなぞっていくのがこそばゆい。シーツに手をついたルカは腰を捻って逃れようとする、二階堂に強く押さえこまれた。
「やあっ、そこ、やだあ。や、しないで、ってばァ」
ひどく敏感になっている後孔の周りを刺激される。感じすぎてたまらない。なのに、二階堂のもう一方の手が、ルカの肉茎を扱きだす。
前とうしろの性器を同時に嬲られ、ルカは喉をそらせて喘いだ。
女のように濡れた孔を執拗に舐められ、雄々しく勃ちあがったものを手筒で虐められる。圧をかけてリズミカルに握られ、先走りを漏らす先端を、指の腹で抉られる。
追い上げられて、下肢が蕩けてゆく。
全身から力が抜ける。どうしようもなく、淫らに昂ぶってしまう。
「また、溢れてきた。ルカはここを舐められるの、好きなんだね」
局部から口を離した二階堂は愉しそうに言うと、再び顔を埋めて、淫らな責めを再開した。
「っや、ああ! あ、それ、はずかし……ひゃん!」
わざと卑猥な音を立てて吸いつかれる。いやらしい舌使いで、感じてしょうがない部分を舐めまわされる。エラの張ったところを確かめるようにつつかれ、筋をたどるように濡れた舌が這っていく。
頭の中が真っ白になって、わけがわからなくなる。体ごと二階堂に押さえこまれて身じろぎできないルカは、切れ切れに叫ぶだけだった。
「いやぁ! そんな、クチュクチュしないでぇ」
「素直じゃないなあ。体はこんなに悦んでるのに」
「ひ、なっ、あ……ああッん、」
陰茎をクニクニと揉みこまれ、うしろの筋をなぞられ、ルカの口から甲高い悲鳴が漏れる。。
「甘いな。ルカの体からは、おいしそうな匂いがするねえ。いますぐ、食べたくなる」
小動物がじゃれて甘噛みするように、かさついた唇で皮膚の薄いところを挟まれる。
「や、ああ、もうっ、おねがい!」
「なんだい」
「も、ほしぃよぉ……」
「なにが?」
あくまで意地悪な二階堂に、我慢がきかなくなる。
発情期のΩは、セックスのことしか考えられない。
ただ、欲しい。
ひどい痛痒感で疼くそこに、触れて欲しい。うんと奥まで貫かれたい。めちゃくちゃに突いて欲しい。
「二階堂さんが、欲しいの。ここ、グチャグチャのここに、入れて。……してぇ」
男の腰を引きよせるように両足を絡めた。汗ばんだ肌が滑る。たまらなくなって、シーツから尻を浮かせる。
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