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息子の遊び
翌日の朝早くから、創太は庭で一人遊びをしている。
昨日も朝早くから、遠くまで車で出掛けたし。明日は幼稚園の日だから、ゆっくり休んでほしいのに…。
「創太、何して遊んでるの?」
創太は、返事をしない。いつもの事なので、わたしも、気にしない。
「お片付けして、先に朝ごはんにしようか?」
半分だけ開いていた、庭に続く窓を全開にする。
サッシのすれる音とともに、創太の小さな声が聞こえた。
「いらない」
「え…?」
珍しい事だった。創太は毎朝決まった時間に朝食を食べる。昼食も夕食も。
そんなに、遊びが楽しいのだろうか?
「創太、何してるの?」
わたしは創太の背後から手元を覗きこんだ。
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