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赤信号が、消える時。
「え、俺が新人教育係ですか?」
俺は思わず聞き返した。
「ああ」課長がうなずく。「もう君も三年目だし、主任になったんだからね。前の会社でも新人教育は経験してるんだろ?」
「はあ、一応は」
「だったら何の問題も無いね。しかも新人は可愛い女の子だぞ。金沢出身だから、君と同郷だろ? ピッタリじゃないか」
課長は曰くありげに片目をつぶってみせる。
そういうことか。やれやれ。俺に拒否権はなさそうだ。
「……わかりました」
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