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もう1人の高谷。side玄白
最近、噂で聞いた。
ある高校に高谷組の若頭が居ると。
そんな訳はない、あの親父の息子は俺一人なのだから。そう名乗るやつが居るなんて命知らずだなとも思った。
調べによると名前は高谷雅紀。顔は家の組員にも負けず劣らずの強面で否にもって感じ。
だが写真のどれもが猫と遊んでいる所や、逃げられてる所などその男の温厚さが現れるようなものばかりだった。
少し暗さが映る目が特徴的な珍しい程の真っ黒な目に黒い短髪が、強面で隠れはするもののとても似合っている。
意外にも顔が怖いこと以外は顔が整っていて綺麗だと思う。
それを見た時、この男と話してみたいと思った。
だからこいつの居る学校の同じクラスに入った。
クラスメイトに聞いたアイツだけの場所に足を踏み入れるとその男は丸くなって眠っていた。
俺はその様子を見てつい、男の頭を撫でると寝惚けているのか頭を擦り寄せてきた
そんな男に心臓が煩くなるのが分かる。
誰にも盗られないように俺だけに溺れさせたい。そう思ってしまえるほど男は魅力的に見えた。
さて…どうやって俺のモノにしようか。
玄白は男の頭を撫でながらその男を囲い込む準備を始めた
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