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耳元で、囁いたので、私以外の誰も、水野がなんと言ったのか、わからない…
私は唖然として、水野を見返す。
水野もまたニヤリと笑って、私を見返していた。
「…ちょっと、今、高見さんになんと言ったの?…」
それを見た、周囲の若い女のコたちが騒ぎ出した。
私はそれを見て、
「…水野さんが、結納の日取りはいつにしますか? って、私に訊いたんです…」
と、答えた。
「…結納の日取り?…」
周囲の女のコの目が点になった。
それは、水野もまた同様だった。
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