水野と私

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 「…水野、いくらなんでも、ふざけすぎ…高見さんに失礼よ…」  周囲の女のコたちから、罵声が飛んだ…  水野の顔が強張った…  「…ちょっと、きみたち、いい加減にしないか!…」  課長の亀沢が怒鳴った。  我慢の限界だったのだろう…  亀沢の一声で、若い女のコたちは、シュンとして、おとなしくなった。  また、水野も、無言で、部屋から出て行った…  これが、今日の昼間、会社であったこと…  私は振り返る…  あの溝口に米倉を紹介されて以来、こんなことが増えた。
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