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「…オレを好き?…」
水野が、目をまん丸くしたまま、驚いた表情で、私に訊いた。
「…ええ…」
私はもう一度、同じ言葉を繰り返した。
そして、ただ好きというのでは、説得力がないと思い、
「…だって、私に比べて、二十㎝以上、背が高いですから…」
と、付け加えた。
「…背が高いから…」
水野の顔から驚きの表情が消え、落胆に変わった。
「…だって、女はみんな背の高い男の人が、好きな女が大半ですよ…まして、私のように背が低い女は…」
私はさらに付け加える。
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