6人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「…どうして、背が高い男が?…」
水野が、戸惑った表情で、尋ねた。
「…それは、誰だって、自分にないものを、相手に求めるでしょ? 私は背が低いから、背が高い男のひとが好き…」
私の言葉に、水野が黙った。
いや、考え込んだ。
…さあ、どうする?…
…さあ、どうでる?…」
主導権は、再び、私が握った。
ボールは、水野に投げた。
そのボールを水野は、どう返す?
私は半ば、ワクワクして、待った。
最初のコメントを投稿しよう!