水野と私

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 「…どうして、背が高い男が?…」  水野が、戸惑った表情で、尋ねた。  「…それは、誰だって、自分にないものを、相手に求めるでしょ? 私は背が低いから、背が高い男のひとが好き…」  私の言葉に、水野が黙った。  いや、考え込んだ。  …さあ、どうする?…  …さあ、どうでる?…」  主導権は、再び、私が握った。  ボールは、水野に投げた。  そのボールを水野は、どう返す?  私は半ば、ワクワクして、待った。
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