私の中身は火が通っている

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だから、こんな赤い花を渡してくるこいつも大嫌い。 よりにもって、赤をチョイスするなんて。 ピンクや白なら、まだマシだった。 赤1色の気味の悪い花束を、私は睨み付けた。 「お断りするわ。」 そう吐き捨て、背を向けると尚も迫ってきた。 せめて、花束だけでも受け取ってくれですって。 ぎりりと奥歯を噛み締めた。 腕を捕まれる。 私は固く拳を握って……。
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