私の中身は火が通っている

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「ちょ、痛い痛い!!」 「どういう意味よ!ブルームーンよ!?『お断り』って事でしょうが!!返事はNOって事でしょ!」 「やっぱり勘違いだ……でも、すまなかったよ。対極の意味があるのをうっかりしていた。」 「対極……?え……そっち?」 やっと彼の胸ぐらを離す。 むせた後、彼は涙目で弁解して来た。 「ブルームーンは完全なる愛の意味もあるんだ。わかってくれるかと思って…紛らわしかったみたいだ。これなら、またブラッディ・メアリーかブルーラグーンでもよかっただろうけど……でも……。」 早口でまくしたて、自分の髪をつまみ、私の瞳をじっと見据えた。 「俺の赤毛と…君の青い瞳を混ぜた色だし……よく飲んでくれていたものだから、わかるかなと……。」 萎んでいく声とは逆に、私の中にはじわじわと熱が混み上がって来ていた。 冷ます為に、ブルームーンをあおる。 喉を冷たい液体が通過するが、それ以上に体の熱は治まらない。 まるで、私の中に火でもついたかのよう。 「本っ当に紛らわしいわ。」
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