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ギガンは止められたことに不満げな顔をし、
兵士たちは仲裁者が現れたことに一瞬ホッとした顔を見せたが、
アンヌが人間だと分かり、嫌悪感をあらわにする。
「人間ごときが口を挟むでない!」
ガルルルル
ギガンはその言葉を聞き唸り声をあげる。
それはその場にいた皆を震え上がらせるのに十分で、兵士は口を噤む。
「ギガン様、おやめください。
勝手に口を挟んだ私が悪いのです。
流石に全員は入れませんが、中でお茶でも
どうぞ。」
笑顔で対応するアンヌを驚いた顔で見つめていたが、兵士が慌てて口を開く。
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