訪問

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「...なんだって?」 流石にギガンも驚き、目を見開く。 「ですから早急に来ていただく必要があるのです」 衝撃の事実に固まるギガンを諭すようにアンヌが声を掛ける。 「そういった理由でしたら、彼らは無理矢理にでも貴方様を連れて行こうとするでしょう。大人しく付いて行ってください。」 「っでも!」 なおも言いつのろうとするギガンを目で押しとどめ、 「案内をお願いいたします。」 と兵士に頼むと、先ほど大声を上げた兵士に目を向け、一言。 「少々お時間宜しいでしょうか。」 兵士は少し逡巡した後、うなずく。 「承知した。」 心配そうな顔をむけるギガンに安心させるように笑顔を作ると、 「後で参りますので」 と言い、ギガンをドアの外に送り出す。
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