紅葉と君と私と

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紅葉よ、まだ…… ある秋の、小さくて、儚くて、脆い、恋の話。 時は大正時代。戦後少したった頃。 下級貴族の赤野園(あかのぞの)家の一人娘、美都香(みつか)は縁談をしていた。 相手は超名門の御堂院(みどういん)家のご子息。名を龍之介という。 運良く龍之介に気に入られた美都香は、その日のうちに婚約をした。 その日の夜。美都香は散歩をしていた。 そして、木の下で出逢ってしまった。 彼に。
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