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それからも私は毎日のように演奏会の夢が続いた。それはそれで楽しかったが、しかしさすがに毎日見るのはおかしいと思うようになり、次第に夜が来るのが怖くなっていった。
今日もまた夜が来る。
チロが布団の上に乗ってきて、思わず抱きしめ身を委ねる。
ーーどうか今日は夢を見ませんように。
今日は部屋の電気はつけたまま寝ることにした。チロはいつもみたいに部屋が暗くないからか、なかなか寝つけないようで時々動いていた。
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