憂鬱

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憂鬱

 私には高校のときから仲の良い友達が1人いる。ラインにはハルカという友達と近所に住むケイトという同じ年の男の人、2人しかいない。  なぜなら私は人と関わるのがあまり上手ではなくて、27になっても人見知りが直らないから。  今日は土曜日。今日から大型連休が始まる。そして午後から彼女と会うことになっている。 「ハルカ待った?」 「ううん、さっき来たばっか」 「このサイトに載ってるお店、混まないうちに並ぼうね」  2人でお目当ての店に向かった。 〝こっち来ない?〟 「なに? ハルカ」 ハルカの顔を見る。 「なにが?」 「いま何か言ったよね」 「ん? なにも? どしたの、夏美」  聞き間違えかとその時はサラッと流した。  予定通り開店より早めに店に着いた。軽食とパンケーキがオススメのいま流行りの店には、女性客ばかりが並んでいる。  開店と同時に席へ案内され、私たちは新しくなったメニューを開き、それぞれに注文した。 「ねぇ、ちょっと相談があるんだけど」 私は彼女になら相談できると思って思い切って話してみた。
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