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影響
昼間、私は少しの洗濯物を持ってコインランドリーに行った。100円玉を3枚入れ30分間乾燥する。
空いてる席に座ると同時にスマホが鳴った。〝ケイくんだ〟
「もしもし?」
「あー、ケイトだけど。今日ってヒマ?」
「え? う、うん……。あ、今はコインランドリーにいるけど30分くらいでおわる」
「じゃあ1時間後でいいや、ゴンカフェで」
「わかった。じゃ、あとで」
ーーうわぁ、何だろう?
ケイくんから連絡なんて滅多にないのに。
私は30分の乾かしが終わったあと、洗濯物を畳んで自宅に帰った。ゴンカフェまでは徒歩15分くらい。少し足早に向かった。
チャリン……
「いらっしゃいませ、お一人様ですか」
「いえ、友達と待ち合わせで…」
すると奥の方の席で手を振るケイくんがいた。
「あ、待たせちゃってごめんねーー!」
「待ってないよ。着いたばかりだし。一応ドリンクバー2つ頼んどいたから、取ってくれば」
ーー気が利くなぁ。
私はアイスティとシロップを取りに行った。
「どうしたの? 珍しいね」
「あのさ……ここんとこちょっと気になってることあってさ。その……夢にお前がよく出てくるようになってさ、それもいい夢じゃないんだ」
「と、いいますと?」
ケイくんは言いにくそうな表情をした。
「お前が変な白い顔したヤツに追いかけられてて、連れてかれそうになるんだ。そんな夢ばかり毎日のように見てるとさすがに気になって、気をつけろよって伝えたくてよ」
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