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いつも通り、軽い足取りで歩いてゆく。
しばらく歩くと見つけた、黒い塊。
6メートルを超えるレオよりも大きい。
「これが、核?本当にあったのか……」
呟いても返事は返ってこない。
「レオ?」
振り返るとレオは、綺麗だった白銀の毛並みを真っ黒に染めて、倒れていた。
「レオっ!おい、どうした!?」
急いで駆け寄って体を揺すっても返事はない。
変わりに、地の底から聞こえるような、暗く重い、それでいて、今にも消えてしまいそうな声が聞こえた。
『そいつを助けたいのか?』
「っ!だれだ!?」
『黒い森だよ』
「お前が、レオを……!」
『おいおい、言いがかりは辞めてくれ』
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