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「…ァ、ノア!」
ん、だれだ……
「ノア!ノアっ!」
目を開けると、黒い髪に紫の目をした少年がいた。
「だれだ、お前」
「俺!レオだよ!」
レオはまだ人化できなかったはず。
……言っていることが本当なら、これが能力ってことか。
ゆっくりと体を起こすと、目に入ってきた真っ黒いもの。
それは、俺の羽だった。
「っ!?なんで、黒いんだ!?」
真っ白だったハズの俺の羽は、これでもかと言うほど黒く染まり、天使の羽とは言い難いものになっていた。
「……」
そうだ、レオだって、真っ黒になっていた。
これは、代償なのか。
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