やばいかもしれない

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最初は封具で抑えてみようと思ったが、ちょうど元に戻るものを持っていなかった。 「まぁ、なるようになるか……」 「そうだね……」 俺は1度、天界の自分の家に帰った。 レオは、フェンリルの郷に帰ったらしい。 酷かったのはそこからだ。 白くない羽の天使は価値がないと言われ、周りに羽をもぎとられ、青くない目は天使ではないと言われ、両目をくり抜かれた。 天使は強いものほど仲間を傷つけることが難しくなる。 だから俺は抵抗することが出来なかった。 俺の体は何度も再生し、何度も苦痛を味わった。 レオも、同じようなことをされていた。 3年間、ずっとこれが続いた。 2人で、天界から下界に降りようと決め、ワープホールを作った。 天界の生き物は下界に行けない。 神が阻止するからだ。 でも、俺達はなんの問題もなく下界へおりた。 その時思ったんだ。 「もう俺達は、神様にも必要とされてないんだな」 って
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