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「というか、その男の人とはどう言ったご関係で?」
「あぁ、ただの友達ですよ。私の片想いフレンド」
「なるほどですね。少女漫画で読んだことがあります。五角形ってやつですか?」
「三角関係ですね」
五角形ってなにそれ、なにと間違えたんだろう。
死神さんはそれを聞いて、「あー、そうだったな、確かそうだったうん」とかなんとか言っていた。
「その男の人には彼氏いるんですか?」
「いましたよ。いたけどもう別れたって言ってました。暴力が酷かったみたいで」
「・・・それ、片想いさんが男役なんでしょうか?」
「さぁ? プライベートなことは相手側からじゃないと聞かないタイプなので」
死神さんは口に手を当てて考えている。
「もしかして、片想いさんが男を抱くんじゃなくて、片想いさんが男に抱かれる方だったなら・・・?」
チラリ、視線がぶつかる。
回答をこちらに丸投げしないで欲しい。
とはいっても、私も分かってしまったから、その最悪の想定を言わずにはいられなかった。
「・・・私を抱くことは、不可能に近いと?」
「That's right!」
ふざけんな、そう言いたいくらいの見事な発音で彼は指を鳴らした。
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