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そんなことがあったから、『一年七組は問題児の集団なのでは?』という不安が拭えなかった。
周囲の先生に七組の評判を聞いてみたら、『ああ、あのこと。大丈夫ですよ』とか『え? ああ、まあ、色々とあったらしいね』という返事が返ってくるだけ。
それが余計に茜の不安に拍車をかけたのだが、蓋を開けてみれば、それは杞憂だった。
なぜなら、七組の生徒たちはとても素直で良い生徒ばかりだったからだ。
朝のホームルームで『今日から担任になりました小暮茜です』と言うと、一部の男子から『先生彼氏いるのー?』とからかわれたが、これは想定の範囲内だった。
すぐに静かになったし、ホームルームが長引くこともなかったのだ。
茜の担当である英語の授業も、七組の生徒は大人しく、そして積極的に質問をしてくれた。
正直、他のクラスよりもずっと真面目に授業を受けてくれたと茜は思っている。
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