強面のマスター

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強面のマスター

「いらっしゃい」  少しだけ、強面のマスターに、男の子が驚くのが、わかった。 「お客さん、連れてきたよ」 「…そうか」  マスターは別に、愛想が悪い訳じゃない。ただ、無口なだけ。  二人なのでカウンターに座る。 「座ろう」  男の子は、渋々、わたしの隣の席に腰かける。 「お水、2つ」 「あいよ」  メニューを見せてから、「何にする?」と、尋ねてみた。  男の子は、無言のままだ。
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