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ピースは両手で髪をとかし整え、寝るときに外していたペンダントを首にかけ、トゥギャザーを再び細目で見ていました。
メガネをかけた少年は、瞬きを1つしたあと、わけを言います。
「ピースがなかなか起きて来ないから、イトコサンに起こすよう頼まれた」
「何て起こし方だよ。それに、イトコサンって、発音がおかしいぞ。今、おりる。オープのところに行こうか」
支度が出来たピースは、トゥギャザーと下におりました。
すると、茶髪のロングヘアの少女がイスに座って待っていたのです。オープでした。少女は、3年前のときと体型が変わり、身長が伸び、痩せていました。
ガラーカフェのマラカスのロゴが入ったオレンジのフリフリのワンピースを着ていたオープは、すっかりガラーカフェの看板娘となっていたのです。
ピースたちはガラーカフェに来たとき、初めはガラーカフェの従業員何人かに、
「うちの看板娘に何の用だ?」
と、絡まれていましたが、オープがピースのいとこだと紹介したあと、態度が柔らかくなり、従業員たちは仕事にそれぞれ戻っていました。
「けど、夕べ遅くにこっち来たときは驚いたよ。まだガラーカフェ、あたしたちが計算のチェックで電気が付いていたから良かったとして。それに今日が定休日で良かった。ゆっくり話せるね。お兄ちゃんたち、どうしたの?」
「オープ、聞いてくれ。ボギーノイズが現れた」
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