9人が本棚に入れています
本棚に追加
ピースは立ち上がり、音の聞こえた方へ行くと、花のパンを食べながら青いギターを膝の上に乗せて弾いていた少年がいました。
少年は大人っぽく、黒髪でメガネを掛けています。服装も黒の色が多いカジュアルな服装でした。
少年はピースの姿に気付くと、掛けていたメガネの縁を片手で直しながら立ち上がり、ギターもケースにしまい、どこかに行ってしまいました。
メガネの少年が行ったあと、ピースは人見知りの少年かなと花のパンの畑をあとにしようとします。そのとき、ピースの目の前にいきなり、今行ってしまったはずの少年が現れます。
「わっ!」
驚いたピースは尻餅をつきそうになっていました。
「僕、普通に来たが」
と、言った少年ですが、まだ驚いていたピースはどきどきしています。
「き、君、む、向こうの方へ行ったかと思ったよ」
「戻ってきた」
「あ、そうなんだ。でも、オレの前まで回り込むの早かったね」
「あんた、誰?」
黒髪のメガネの少年はピースの名前を尋ねました。
最初のコメントを投稿しよう!