第2話、気持ちの迷い

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第2話、気持ちの迷い

 モッズドタウンへ向かう途中、ピースは水筒の中に入ったリズ麦茶を飲んでいました。彼はこの飲み物が好きでした。しかし、  「あれ、何も音と味がしないな」  いつもとちがう味のリズ麦茶にピースは困った表情です。次に、近くからすごい音が聞こえます。トゥギャザーが弾くギターの音でした。  ピースはトゥギャザーに演奏を止めるよう言いましたが、少年の姿がどこも見当たりません。ただ、凄まじいギターの演奏音が響くだけでした。  耳をふさいだピースは、  「やめろ~~~~~~~~!!」  と、叫んだところで別の世界へ移動しました。つまり、今の出来事はピースの見た夢だったようです。  ここはモッズドタウンのガラーカフェの二階の宿泊部屋でした。  ベッドの布団の中にいたピースはパチッと目が覚め、まだ寝ぼけ(まなこ)でいます。そこで彼の耳元で先ほどと同じ凄まじいギターの演奏音が響き、ピースは布団から飛び起き、両耳をふさいでいました。  「やめろ~、やめてくれ~~~~!!」  「ピース、やっと起きた」  「………」  ピースは細目でトゥギャザーを見たあと、黒のデニムのリュックから水筒を取り出します。中身はやはり、リズ麦茶でそれをごくごくと彼は飲んでいました。  飲んだあと、ピースがひと息ついたとき、ドレミファソとピアノ音が鳴ります。これがリズ麦茶の特徴のようです。
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