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私はお2人をVIPルームに案内した。
潤子達と居わせる事になるが、私は入る前に真実を告げた。
2人とも驚きを隠せなかったが、すぐに事情を受け入れてくれて、他言無用を約束してくれた。
それからは男は男同士で、女は女同士で結婚生活について語り合った。
特にお義母さんは結婚生活について色々と教えてくれた。
「不倫させない一番のコツは、とにかく夫の手網をしっかりと握り締める事ね。夫を立て、悩みがあれば一緒に解決する。そして一番重要なのが………」
私も理沙さんも息を飲んで聞き入った。
「夫のみを一途に愛する事。常に夫を満足させれば不倫なんかしないわよ」
お義母さんは自信を持って言い切った。
多分だけど、夫が私のことを一途に愛せるのも彼女の遺伝なのだろう。
或いはそうやって育てられてきたかだ。
「理沙さんならできる。だから自信を持ちなさい」
お義母さんは潤子の手握り、励ましてくれた。
「はい!」
潤子は満面の笑みで良い返事をした。
どうやらお義母さんの言葉に自信がついたようだ。
「最も……うちの人も息子も不倫する度胸はないけどね」
お義母さんは冗談交じりで微笑んでいた。
「お義母さん、それはちょっと酷いですよ」
そう言いつつも私も潤子もクスクスと笑っていた。
「それもそうね。ごめんなさい」
私達は女同士で笑い合い、夜はふけていった。
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