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赤い液体
頭が痛い! と思いふと目を覚ました。
目を細めながら体を起こした。
体のあちこちに痛みがある。
「なにがあった?」っと心の中で呟いた。
立った時、地面がぬるっとし転びそうになる。
暗くて地面になにがあるのかわからない。
風が吹いて寒さを感じた。その瞬間「自分は今外にいるんだ」と気づいた。
急に眩しくなり、目が自然と閉じた。
目を開けてみると、車だった。
車のライトで照らされて周りがはっきり見えた。
足元を見ると赤い液体が足の周りにある。それを見て体が一瞬で固まった。
「これ以上なにも見てはいけない」と心の中で思う。しかし、赤い液体がどこかに続いているのに気づく。
続いている方を見続けると、そこには倒れた女性がいる。
その女性を見たと同時に自分が手に何か持っている感覚があると気づく。
自分の右手を見てみると赤い液体が手と持っているものにたくさん付いている。
包丁だ。
「血、包丁、私になにがあったの」
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