第1章 天に与えられた才能

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第1章 天に与えられた才能

side ウウイ 初めまして、普通や常識という名のルールとレールに縛られた可哀想な皆さん。 ご機嫌はいかが? え、ボクは誰かって?? そうだなぁ…。 人にはよく、天才だとか神童だとか言われます。 ボクなんて、世界の理不尽に腹を立てながら生きる少年少女達の中の一人に過ぎないのにね。 過大評価、過小評価。 そんな言葉は聞き飽きた。 もっと楽しい事を始めたい、知りたい。 勉強なんて授業を聞けば分かるよ。 皆もそうでしょ? センセイの言った事を覚えておけばいいだけ。 予習復習なんてナンセンスだと思わない?? 宿題なんて馬鹿げてる。 生徒に評価や成績を付けるなら、その人自身を見るべきだ。 何を為したか、何を為さなかったかなんてどうでも良い。 その人がどんな人でどんな物を見てどんなふうに思うのか。 どんな表情をするのか。 自分(・・)を見てくれない人達を、誰が信用する? 誰が尊敬する? 誰が愛する? 答えは、全てNOだ。 信用も尊敬も、ましてや愛なんて以ての外。 誰も、誰もそんな気持ちを持ち合わせてすらいないよ。 そんな単純な事に気付きもしない、目を向けない馬鹿な教師政治家エトセトラ。 あぁ、本当にこの世は腐ってる。
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