345人が本棚に入れています
本棚に追加
『ああッ……ぁん、あっ』
瑠衣から脚を深く深く抱え込まれ……首筋を何度も噛みつかれる。止まらない腰つきに喘ぐしかない。
『令……俺の事好き?』
瑠衣はいつも聞いてくる。
抱くたびに。5年経つ今まで、俺から一度も好きだって言ったことがなかった。だって……
………好きじゃない。
好きじゃないのに
快感に溺れてしまうこの身体はもっと嫌い。
『……ねぇ、好き?』
両腕をグイッと引っ張られて、瑠衣の上に座らされる……。下からの突き上げに、室内に湿った音が響き渡った。
『…ッ…あっああッ…』
『……好きだよ令』
………俺は好きじゃない
好きになんてならない……
『令…早く、俺の事好きになって』
好きじゃないのに
好きなんて言えるわけない。
……快感に溺れて鳴いて。
でも奥が全く熱くならないんだ……。まるで温もりを持たない人形にでもなったかのように。
最初のコメントを投稿しよう!