Beginning line

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……目覚めるといつも泣いてる。 泣いてる自覚はないけど…… 頬を涙が伝っているから 泣いたんだってわかる……… でも どんな夢だったのか 思い出せない。 ……起きたら辛くて 胸がキュッと音をたてる……けど 諦める………。 考えない………。 ……思い出さない ようにしてる。 俺はベッドから起き上がり、軽く水で頭を濡らす。ついでに顔も洗って……タオルでガシガシ拭いた……。 都内の私立大学に進学して3年。 ……一人暮らしを始めた。 高校生の時よりも背が10センチ伸び 大人っぽくなった……つもりでいる。 『令……』 歯を磨いていると後ろから抱きしめられる。 俺が……一人暮らしを始めたら ………まるで自分家のように毎日泊まっている瑠衣。 『離せよ』 俺は冷めた顔をして瑠衣を見つめる。 『嫌』 俺の首筋に顔を埋める瑠衣。 ………瑠衣ともあまり身長の差が無くなった。俺は抱きしめる瑠衣からスッと視線を反らし……歯を磨き続ける。 3ca2c15e-d8ed-443c-93e1-333dfaca298a
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