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Weakness and tenderness
樹の部屋から……自室に戻ると愛斗が
畳に横になって眠っていた。
……愛斗は中性的な顔つき。眠っている顔も……なんてゆうか女子みたい。
〃花島さん……〃
〃一目惚れしちゃった〃
〃協力してよね?〃
本気なのかな………
でも…もう協力できそうに、ない。
ちゃんと正直な言った方がいい…よな
あ、でも…まだ樹と付き合うわけじゃないし……。なんだか複雑だ……
とりあえず………
……午後に提出するレポートを書かなければ。参考になるテキストをあさり、良い場所だけを抜擢して文章に纏めていく。
そういえば愛斗はレポート終わったの?
……寝てるってことは終わってるってこと……か?
そろそろ昼も近いし。
一応声掛けとくか
俺は寝ている愛斗に声を掛ける
『愛斗…ねえ、愛斗』
………身体をゆっくり揺すった。
『おい、愛斗……そろそろ起きろよ』
愛斗がうっすら瞼を上げる……
『起きたか?もう昼になる、ぅわっ……』
………最後まで言えなかった
なぜって
愛斗から腕をグイッと引っ張られて
………身体を引き寄せられていたから
え、………
『ちょっ、愛斗、寝ぼけるなよ…っ』
強い力で愛斗に抱きすくめられて
……身体が軋みそうで、思わず顔を歪めた。
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