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Bondage and hope
目覚めたのは昼過ぎ………。
何か焼けるような香ばしい匂いがして、お腹が空いてくる。瑠衣が朝ごはん……いや、昼ごはんを作ってくれているのかもしれない。
下半身に鈍痛が走りながら……
……ゆっくり起き上がった。
瑠衣に掴まれた首が痛いのと、散々喘がされて喉が痛いのと……身体中が痛い。
2日ぶりだから……
……めちゃくちゃに抱かれた
今日は学校に行けそうにない。
俺は再びベッドに身を沈めた
枕に顔を埋めながら………
………樹の事が頭に過る
今………樹を守れるのは俺しかいない。
………やっぱり樹とよりを戻せない
胸がズキッと痛んだ。
………会いたくなってしまったから
もう何も考えたくない………
俺の写真は俺の目の前で瑠衣が抹消して、端末からもSDからも……データを消してくれた。……多分もう残っていないはず
………多分
カチャッと寝室のドアが開き
瑠衣が優しく俺を呼ぶ。
『令、ご飯できたよ。起きれる?』
………っ
そんな優しい声で名前を呼ばないで
顔を上げれずにいると
瑠衣がベッドに乗り………
布団を俺の胸まで剥がした。
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