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エピローグ
赤。鮮烈な赤。
僕は、赤いものを眼にするたびに茜さんを思い出す
僕を育ててくれた茜さん。茜さんは、きっと戦禍で焼け死んだ旦那さんのもとへと行ったのだろう。あの炎は茜さんを迎えに来た旦那さんに違いない。
そのあと僕はどうしたかって。
坂井さんの勧めで、僕はとあるバーで踊り子として働いている。
茜色のドレスを翻して、僕は今日も流し目で男たちを惑わせてるんだ。
了
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