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タイムらぷす?
それは見事なタイムラプス映像だった。一本のトマトが…やがて芽を出して大きく成って行く上手に順調に…途中迄は
専門家ではなかったのである。見事に成長しすぎて…プランターからはみ出しの所でやっと芯止めと言う作業が必要だと教えられる。
素人が遠慮がちにした事で、トマトは…化け物と変化、自分の重さでひっくり返り道路を
ふさいで苦情が来た。プランターは古い金物の盥に代わり、道に転がらない様にゲージで囲った事で迫力がトマトに出て来た。巷で放射線の影響かとゴジラトマトの話題作に成長してしまった。ゴジラトマトは最後に寝起きの妖怪よしゑの口の中に吸い込まれ終わる。
「バジルは苦手だけどトマトはおばあちゃんの大好物だから、歯磨きの前に一口食べさせてから磨くの…起きたら歯磨きが習慣らしくてまだ自分の歯おばあちゃんあるからね…。おばあちゃんバジルと歯磨きが一緒になっているから、嫌いだってわかって良かったよ。」
東南アジアの研修生で、片言の日本語だけど…元ヘルパーさんがそう言う。妖怪さんはバジルとパクチーの違いがわからなかったけど、歯みがき粉が大の苦手で、ゲエゲエグログロのショッキングな自撮りが話題作になっていた。Instagramも何も、よしゑさんはちゃんと外国人のヘルパーさんが仲良くやれる様に考えていた。
嫌いなものはしょうがなく嫌いなんだけど…介護の世界にもいち早く国際化を、妖怪よしゑ様は教える存在だった。
「歯磨きが嫌いで…虫歯になったらもっと嫌いな、歯医者さんには絶対行きたく無いから虫歯ゼロで頑張ったんだよな?でも歯みがき粉の味まで研究してくれたヘルパーさんが、怒られたから、妖怪婆が、かなり気にしてよ。じゃチャンネル登録してみたら?見てくれるかもしれないよって、俺が教えたの!稼いで居るなんて知らなかったよ。」
寝ててただミニトマトを喰うだけ…それで
暖炉の映像みたいに、登録してくれた人がいて、配信がないと心配してブログを読むらしく…それが何となく生き甲斐になった様子。孫がそれをタイムラプス映像みたいに加工した。
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